オセロー 観劇してきました①

お久しぶり過ぎますね。けい(K)です。


体調不良が続き、私情も多くて舞台に行けなかった今年上半期。辛かったですね……

そこで跳ね返りすごい来ました!

今月から舞台ラッシュ!いぇい!!幸せ!!



まず第1発目!!

新橋演舞場 「オセロー」f:id:crnd03k:20180903234915j:plain


自担の神山智洋をお目当てです。シェイクスピアです。素晴らしい。

それも個人的に誰がやっても基本お気に入りキャラになることが多い『悪役』を演じるとのことで……素晴らしい。


いつもは1回きりの観劇が基本のスタイルでお送りしてるぱくちーなんですが、「自担」+「悪役」という我得すぎる舞台。察してくれた私の周りの方々。ありがとうございます。

いろんなご縁がありまして、計4回観劇させていただきます。ありがたすぎますね。

1階席が2回。2階席、3階席が1回ずつです。



本日9/3は2階席のほぼセンターでした。

初日明けて次の日。とても見やすい席。

シェイクスピアなので予習も少しして。

全体を見よう見ようと頑張りましたが、自担くんを見てしまう……

ので!!!!!


本日のブログは

『「オセロー」の神山智洋のここに注目』

的な感じで行こうと思います。

2階は距離的にも自担くんが見やすくてしょうがなかったんです。

他の方や、ほかの好きな所はおいおい載せていきます!!



前説長くなりすぎました。

じゃあ早速。


神山智洋くん演じる『イアーゴー』は主人公の部下で旗手。上の役職の副官に昇進するためにとんでもない手を使ってどうにか上に上がろうともがく、ずる賢く極悪非道な青年です。


①表情

当たり前ですけど、普通に大事ですよね。表情。私的な持論ですけど、悪役を演じてる人って表情作り抜群に上手いイメージなんです。悪にも色んな『悪』があるので、嫉妬だったり、怒りだったり、サイコパス的な要素であったり。それぞれ表情が一緒だと見てて面白くないです。すごい当たり前ですけど。


神山くんはその点、私の好きな表情の作り方をなさる方なんです。特に目がすごく好き。


全幕通しての「人に忠誠を誓ってる顔」もすごく誠実そうで、柔らかな目や顔も作れているからこその本性が出ている時のギャップがすごい。


1幕は本当にプロローグ的な感じに取れました。だからまだそこまで悪さにも重みがないんです。「俺悪巧みしてるよ」的な。


2幕でキプロスに行ってから事が大きくうごき出します。そこで出てきた『目』の作り。事が上手く運んでる内は上から目線で嘲笑うような目。でも「上から見下ろす」のでは無く、どちらかと言うと「下から見上げてる」姿勢なんです。なのに上からものを見て嘲笑うように見せる。+で顎の使い方がすごく上手で上手く言い表せないけど、ディズニーのヴィランズみたいな嫌味ったらしく使うんです。それが凄くいい!!

それと2幕ラスト。背中向けてほんの少しだけ振り返り客席に横顔を見せるのですが、鳥肌が立つほど怖かった。あれはもうサイコです。全てが順調に進んだが故に出てきたあの余裕と征服感を彷彿とさせる表情。「全ては計画通りだ」とでも言わんばかりのドヤ顔。人を見下し馬鹿にして嘲笑う顔。全てがぐっちゃぐちゃに混ざり滲み出てるように見えて本当に怖かった。一瞬だったはずなのに。


3幕は段々と思い通りに行かなくなり、疲れ、怒り、憎しみが隠せなくなってきてる。言うたら「やさぐれてる」んですよね。常に目が座ってるような状態でこれはこれで怖かったです。

私的に3幕の見どころは泣き叫ぶデズデモーナに抱きつかれた時、自分がやってる事で無罪の人間がここまで追い詰められている現実を初めて知ったと言わんばかりの「どうしたらいい?」の顔。そのままデズデモーナをエミーリアに預けるのですが、本当に戸惑い、切なく、まるで初めて悲しみという感情を目の当たりにした子供とでも言わんばかりの顔。イアーゴーの人間味をガッツリ味わえる少ない場面の一つだと思います。

その後すぐ。舞台セットの鏡に映る酷くやつれ、さまざま「負の感情」に犯された自分の顔を見て、叫ぶシーン。ここもイアーゴーの人間味が味わえますね。自分自身でもコントロール出来ないところにまで堕ちてしまったイアーゴーを表しているようにも感じたし、それに気づき、怖がり、叫ぶイアーゴーにもまだ「良心」はどこかに残っているんだ。と感じさせるシーンでした…人間味が溢れるここの2つのシーンの目の動きも大胆だけど上手く考え抜かれてるなぁと感じました。

そして本当に心にグサッと刺さった表情がラストのシーン。主人公自ら命を絶ったところ。イアーゴーは目から落ちるギリギリの涙を浮かべてました。ここで泣きはしないんです。ただひたすら目だけウルウルするだけ。目以外はもうなにも力が入ってないんです。

イアーゴーは自分の計画が上手くいかなかったことに泣いていたのか、やってしまった事の重大さに気付き泣いていたのか、全てを失ったことに泣いていたのか。はたまた最後の最後まで嘲笑う感情を持っていたから目以外には力が入らなかったのか、自暴自棄になった果てにもう気力もクソもなく力が入らないのか。

こちらに色々考えさせる顔を作れる。これも1つの技だし、すごく上手で好きでした。意味深な顔って難しいと思うんですよね…

もうホントにほぼ亡霊みたいな。心が全て死んでる顔なんです。そのままベッドまで移動する姿は、見てるこっちがもう考えることを辞めたくなるくらい切なくて、辛くて、心がハチャメチャに苦しかったです。


とんでもない悪役なのに何故か切なくて、人間味があって、全て悪いはずなのに、憎めない所がたまに顔を出してくる。

「悪役の癖に人間味がある」ってそんな難しいことを表情で操り使いこなしている神山くん…怖いです。笑





②手やしぐさ、動作

これは何処がどうとか関係なく、所作や動かし方がすごく綺麗だったんです。これは踊りが上手いにも関係してくるんだと思うんですけど、跪いた時の手がきっちり握るグーでもなく、ただダラっとさせてる訳ではなく、しっかり指先まで綺麗な形を作れているんです。しぐさや動作に関しても、余計な動きが少なく、悪役なのに凛々しさや、誠実さが動きやしぐさで出ているんです。だから、これまた悪役としての本性が出ている時のギャップがすごい。小道具さばきもすごく綺麗で好きでしたね…

特に地球儀を操るシーン。大きいモノを1人で飛ばしたり回したり普通はそれだけに意識が行くのが当たり前ですけど、めちゃくちゃスマートで綺麗でした。幕が降りてて神山くんが見切れる寸前にふっと起き上がって座った姿勢がもう宝塚!!めちゃくちゃ綺麗!!

手が変だ、足が変だ、腰が丸まってただの普通出てきても可笑しくないのにめちゃくちゃスマートで本当に綺麗で……

あと手が大きいって言うのは利点だけど、そこで手の指先まで綺麗にしてないとすごく変な印象を持ってしまうんです。(私が。)ですが指先まで本当に綺麗に使ってて軍人としての凛々しさが際立っててカッコよかったですね…

しっかりと「舞台に出ている。見られている。」という意識がないとできない事だと思うので、本当に細かくてめんどくさい事なんですが地味に大事でいつも気にしてしまうんです。

神山くんは本当に綺麗でした!!



③長ゼリフ

言わずもがな長ゼリフです。

本人も周りから声かけられても返せる余裕が無かったし、「元気がなかった時期があった」と言わせるほどのセリフ量。

ただでさえセリフの多いシェイクスピア作品でハムレットの次にセリフが多いイアーゴーの役を今井翼くんという先輩の代役で務めるというプレッシャーがすごかったことでしょう……

それに打ち勝ち、見事にこなしている長ゼリフは圧巻です。







こんなところですかね!!

自担になるとついつい語りすぎる……

俳優の推しの舞台は見に行ったことがあるし、俳優としての面しか見ないので素のまま飛び込めるのですが、、アイドルとなると普段見てるのは「歌って踊ってる姿」で、生の舞台となると何故かわからないけどちょっと大丈夫かしらってなってしまうんですよね……笑

全然大丈夫なんですけどね!!

今回改めて神山智洋の凄さを目の当たりにして、応援しててよかったと感じました。



舞台自体、セットや音楽がすごい好みで面白かったです!

またその話は次回かな?😎





とりあえず今回は神山智洋について語ってみました。

次の観劇がら9/12。多分その時の気分ですが、全体のお気に入りシーンでもまとめそうな予感!?



とっても素敵な舞台でした。

神山智洋がこの舞台でもっと大きくなれることは確実!お仕事お願いしますね!!!関係者の方!!!





p.s. これも自論です。あんまり深く考えすぎず軽い気持ちで読んでくれたら😌


けい(K)